2002年は奇跡的にMUY BUENA(とても良い年)!!

2003年3月27日、リベラ・デル・ドゥエロの原産地呼称統制委員会は2002年のリベラ・デル・ドゥエロのワインの格付けをMUY BUENAと発表した。

厳しいぶどう選別の結果

2001年から2002年にかけての冬は異常に低温で雨も少なかったため、この30年の中で最も収穫を厳しいものにした。さらに収穫期の大量降雨(多いところでは500ミリ、地域平均で100ミリ)と湿度も高く、昨年の収穫に関してはぶどう栽培家達の間では悲観的観測が一般的であった。

ぶどうの状態が不均一であったため、ぶどう栽培家とワイン製造者達は高品質を保つために、約2000万kgのぶどう摘み残すという厳しいぶどうの選別を行なった。それによって、このように条件が悪い年だったにもかかわらず、かなり良いワインを造ることができた。Milagro(奇跡)は起きたのだ。こうして市場で高い評価を得ているDOにふさわしい品質を維持した。

質が高くリベラ・デル・ドゥエロの特徴が十分に2002年のワインは、平均ワインアルコール度数が12,8度であり、酸度は酒石酸換算で平均値が7g/リットル、ポリフェノールのレベルも高い。高いアントシアニンの数値が示すよう、質が高く、また非常に濃厚な色をしたワインが出来上がった。リベラ・デル・ドゥエロの特徴であるプラムと干しぶどうの果実味を、過度ではないが、かなり特徴的に呈している。色のストラクチャーを決めるタンニンもバランスがよく、口の中でもなめらかで、まろやかな口当たりとなっている。
参考までに付け加えると、昨年のぶどうの収穫は合計7000万キロが見込まれたが、最終的には4857万キロが収穫されたに過ぎない。

(出典:リベラ・デル・ドゥエロ原産地呼称委員会)