DO Manchuela 情報

名称Manchuela マンチュエラ
州令発効日カスティーリャ・ラ・マンチャ州令2004年4月1日
官報公示日:翌日発効2004年6月12日
場所カスティーリャ・イ・ラ・マンチャ州クエンカ県及びアルバセテ県にある認定された約4,000 ヘクタールの畑。
認可ぶどう品種白:
アルビリョ、シャルドネ、マカベオ(ビウラ)、ソービニオン・ブラン、ベルデホ
黒:
ボバル、カベルネ・ソービニオン、センシベル(テンプラニーリョ)、ガルナチャ、メルロー、モナストレル、モラビア・デュルセ、シラー
地理的条件スペイン中央台地南東部に位置する。海抜は600 ̄700mであり、乾燥した気候を持ちつつも地中海からのレバンテ風を多く受ける。マンチュエラはフカル川とカブリエル川にはさまれた地域を指し、両川からの影響を受け粘土質な土壌が形成されている。
ぶどう植樹方法、最大収穫量植樹は1ヘクタールにつき1,100~3,100株。伝統的な株仕立ての場合は一株あたり16芽、垣根仕立ての場合は一株12芽を越えてはならない。どちらの方法でも1ヘクタール30,000芽以下でなければならない。
最大搾汁率株仕立ての畑から取れる場合:白ぶどう品種、1ヘクタールあたり最大5500リットルまで。赤ぶどう品種は1ヘクタール4500リットルまで。
垣根仕立ての畑から取れる場合:白ぶどう品種、1ヘクタールあたり最大8000リットルまで。赤ぶどう品種は7000リットルまで。
ワインのタイプと最低アルコール度数最低アルコール度数は以下の通り規定する:
白ワイン 11%
ローゼワイン 11.5%
赤ワイン 12%


白ワイン:低温での浸漬、そしてオリ引きを経て、18℃以下の定温でステンレンスタンクで発酵させる。

樽発酵白ワイン:上記と同過程を経るが、75%以上の発酵期間は樽内で行わなければならない。

ローゼワイン:赤ぶどう品種が全体の85%以上を占めなければならない。24度以下の温度で4~12時間浸漬を行う。オリ引き後,18℃以下の定温で最低5日間発酵を行う。

若い赤ワイン:赤ぶどう品種のみを用いる。ポリフェノルやアロマを搾汁するまで、28℃以下の定温で48時間以上果皮付きのまま浸漬を行う。果皮の引き抜きとオリ引きを行った後、25度以下の定温で皮無しの発酵に移る。

樽発酵赤ワイン:上記と同過程を経るが,果皮の引き抜き工程以降の発酵過程において、最低75%の工程作業は樽内で行わなければならない。

炭酸ガス浸漬赤ワイン:ぶどうを潰さずにそのままCO2が充満している空間での室内発酵を行う。その後、25度以下の定温でアルコール発酵を行う。

クリアンサ、レセルバ、グランレセルバ赤ワイン:よく熟れた赤ぶどう品種を厳選して作る。果皮付きの発酵工程は32度の定温を超えてはならない。

いずれのワインも2.5kg/cm² 以下の圧力で搾汁を行い、収穫100kg当たり70リットルを上限とする。また、例外的に年度末調整策としてその上限を74リットルまで引き上げる事が可能。それぞれのワインにアルコール度数以外にも、総酸量、総亜硫酸量、色素などのパラメータの上限下限が決まっている。