産地紹介(内陸部)

Ribera del Duero / リベラ・デル・ドゥエロ

ティント・フィノを主体とした高品質な赤ワインの産地

白ぶどう品種
アルビリョ

黒ぶどう品種
ティント・フィノ
カベルネ・ソーヴィニヨン
マルベック
メルロ

リベラ・デル・ドゥエロ

1982年に原産地呼称に認定されたリベラ・デル・ドゥエロはソリア、ブルゴス、セゴビア、バリャドリッドの各県にまたがリ、ドゥエロ河に沿った東西約120キロのあいだに広がる産地です。リベラ・デル・ドゥエロのワイン産地は、アランダ・デル・ドゥエロの町からとくに西の地域に広がり、地形は河の両側に高い丘が平行して連なる渓谷で、ぶどう畑は河に近い平地から丘陵の斜面に位置しています。

大陸性の気候の影響を強く受け、夏は暑く乾燥しますが、夜には気温が下がり、冬には凍てつくような厳しい寒さが訪れます。また、春の遅霜が発生しやすく、その年の作柄に影響を及ぼすことがあります。雨は秋と春に多く降り、夏に雨雲を見ることはめったにありません。年間の平均日照時間が2,200時間あり、またぶどう生育期間中の暑く乾いた天気のおかげでぶどうは病害に遭うこともなく、完熟した素晴らしい品質となって収穫されます。

中央台地北部につながるこの地域では、ぶどう畑は平均海抜700~850メートルとヨーロッパのなかでも高地にあり、日中の強い日照を受けて成熟していくぶどうは、夜の涼しさで凝縮度を増していきます。土壌は白亜質の石灰岩を中心に、ドゥエロ河のそばでは沖積土と砂質が多くなります。これらのテロワール(スペイン語ではテルーニョ)が濃厚な色合い、深みのあるアロマ、しっかりとした骨組み、豊かな果実味とそれを滑らかに感じさせてくれる酸味など、複雑で凝縮されたリベラ・デル・ドゥエロの赤ワインのスタイルを生み出すもととなります。

ティント・フィノの偉大な個性

リベラ・デル・ドゥエロ

リベラ・デル・ドゥエロの原産地呼称に認定されているぶどう栽培面積は約12,500ヘクタールです。その85パーセントが赤ワインとロゼワインの主要なぶどう品種となるティント・フィノまたはティント・デル・パイスと呼ばれる、テンプラニーリョと同種のものです。赤ワインにはこの品種を最低75パーセント使用することが義務付けられています。ガルナッチャ・ティンタや前世紀にフランスのボルドーからもたらされたカベルネ・ソーヴィニヨンメルロマルベックの黒ぶどう品種や、スペイン固有の白ぶどう品種アルビーリョを補助品種として用いることが許されています。ティント・フィノ100パーセントで造るか、あるいは補助品種をブレンドするかは生産者の選択によりますが、ティント・フィノの無限かつ多様な可能性にリベラ・デル・ドゥエロの偉大な将来を託そうと、この品種単一で赤ワイン造りをするところが増えています。なお、この地区では白ワインも造られていますが、リベラ・デル・ドゥエロの原産地呼称は認められていません。

スペインの高品質ワイン産地のリーダー

リベラ・デル・ドゥエロ

以前からスペイン最高のワイン、ベガ・シシリアの産地として知られていたリベラ・デル・ドゥエロですが、1980年代前半のペスケーラの国際的な大成功によって、この産地名が内外で知られるようになりました。1980年代後半以降、この地域への関心がさらに高まり、外部から実業家や異業種の企業がリベラ・デル・ドゥエロに進出し始めました。現在もその動きはとどまることを知らず、品質を重視したぶどう畑の開墾や拡大、近代機器を導入した醸造所が次々に建てられています。この結果、リベラ・デル・ドゥエロは産地全体の品質の高さを認知され、欧米諸国への輸出も盛んになり、その名声は世界中へと広がり、今やリオハと並びスペインの高品質ワイン産地のリーダーとなっています。

Rueda / ルエダ

D.O.ルエダ

1980年1月12日、農業省によりルエダの原産地呼称が承認されました。それは、カスティーリャ・イ・レオン州における初の原産地呼称であり、土地の固有品種ベルデホの認知と保護を得るための長年に渡る努力の結果でした。
原産地呼称ルエダは、最高品質のワインを生産するための優れた天然資源を保有しており、 特に国際的に良く知られた白ワインの生産に特化しています。また、2008年の8月5日からは、赤ワインとロゼワインも原産地地呼称ルエダによって保護されることになりました。

D.O.ルエダの生産地は、カスティーリャ・イ・レオン州にある74の町村で構成されており、そのうちの53がバリャドリード県の南部に、17がセゴビア県の西部に、4がアビラ県の北部にそれぞれ位置しています。

いくつかのブドウ品種は、D.O.ルエダを構成する複数の地区に不規則に広がっています。しかしラ・セカ、ルエダ、そしてセラダが構成する地帯はブドウ畑が集中し、より密集度が高まっています。

ルエダ地区にある原産地呼称はD.O.ルエダただ一つです。そのD.O.の中には様々なスタイルのワインがあり、そのスタイルごとに異なるバックラベルを取得しています。

ルエダのワインの特徴は、ブドウ品種ベルデホと大陸性気候、そして砂利状の土壌とのコンビネーションから生み出されています。

固有品種ベルデホ

ベルデホは、何世紀にも渡り原産地呼称ルエダの地域で栽培されてきました。その起源は11世紀に遡ります。レオン王国アルフォンソ6世の時代、ドゥエロ川流域地域は北部から戻ってきたキリスト教徒が再入植していましたが、スペイン南部にはまだモサラベと呼ばれるイスラム教徒が住んでいました。ベルデホはそのモサラベの人達がスペイン南部に定住した時期に、北アフリカからもたらされたと考えられています。

ベルデホにはハーブやフルーツなどの独特の風味があり、素晴らしいレベルの酸味があります。偉大な白ワインの個性を評価するときに重要な要素であるボリューム感とそのほんのりと苦みを帯びた特徴は、豊かな果実味の印象と相まって口中にきらめきを残します。とても調和のとれたワインで、飲み続けたくなる後味を伴っています。

気候

非常に長く寒い冬と、遅霜を伴う短い春、そして乾燥した熱い夏。時折予期せぬ嵐に見舞われます。緯度的には温暖な地中海地域になりますが、高度が高いので大陸的な地域に属しています。

土壌

D.O.内の最高のブドウ畑の土壌は典型的な"砂利"質土壌です。濃い灰褐色の土壌で、カルシウムとマグネシウムが豊富です。石は多いですが通気と排水が良好で栽培には適しています。丘の上には石灰岩が露出しています。浸透性があり健康なこの土壌は、砂状ロームからロームまで様々な土質があります。

醸造

今日では、アルコール度数や熟成期間よりもワインの由来や原産地に関する情報がより重要視されています。ブドウはワイン醸造にとって重要な要素である、完熟した状態で収穫されます。機械による収穫でモスト(果汁)の酸化を防ぎ、また太陽光による酸化を防ぐため、殆どのブドウは夜間に収穫されます。これによりブドウは9月の日中気温の24-28度ではなく、10-15度の低い気温の中でセラーに入れられます。

発酵は、温度制御装置、場合によっては冷間処理機、および酵母に必要な栄養素を取り除かずに浄化する真空フィルターを備えたステンレスタンクで行われます。ワインは濾過され、急速に冷却処理をされることにより、クリーンで淡く仕上がります。

3ヵ月後、ワインは若々しい黄色味と緑豊かな色合いを帯び、フレッシュでフルーティーなアロマを放ち、ボトリングに最適な時期を迎えます。完全な無菌のプロセスと最先端の技術の導入、そしてベルデホ種の豊かでエレガントなアロマにより、ベルデホのワインの名声に相応しい若くフレッシュなワインが出来上がるのです。

ルエダのワインのもうひとつの「新しい顔」、多種多様な市場に向けてのさらに別の選択肢を提供しようとする試みは、樽発酵でのワイン造りです。豊かな個性を誇る洗練されたワインを生み出すD.O.ルエダは、テクノロジーと独創的なワインメーカーのユニークな組み合わせにより、消費者に多彩な印象を提供します。

D.O.情報(ファクトファイル)

※上記文章はFoods & Wines from Spain(英語)(2018年9月現在)の一部を和訳、およびルエダ原産地呼称統制委員会HPを抜粋したものです。

Toro /D.O.トロ

D.O. トロ

トロは歴史的なワイン産地として、過去20年間で大きな復活を遂げました。土地の固有品種であるティンタ・デ・トロをベースにした、リッチでパワフルな良く熟した赤ワインがその可能性を示し始めたのは、確かな技術を持った新世代の醸造家たちの登場と、ステンレス設備への投資が行われたことによるものです。
過去10年間で、収穫方法についての継続的な向上もありました。 数十年にわたるこのワイン進化は、国内外のワイン評論の世界で「マグマの中の主役」と位置づけられてきました。
トロの赤ワインを中世以来有名にし、そして非凡なものにしているのは、ブドウの持つ最高の強さ、豊かな果実味、新鮮さ、酸味、熟成する能力、そしてこれらの組み合わせです。
地元の生産者は、トロの若いワインは2年熟成させた時にピークを迎え、クリアンサは5年から9年、レセルバは13年、そしてグラン・レセルバは20年であると考えています。

歴史

トロのワインは伝統に彩られており、その起源はローマ人の入植地以前にさかのぼります。 中世においてトロのワインはとても人気があり、他のワインの販売が禁止されている町や都市においても流通させることができたので、その特権を大いに享受していました。ワインは王室のセラーを満たし、また新世界へと航海する王室の船にも積み込まれました。
19世紀には、フィロキセラの害にあったフランスに向けて、大量のトロのワインが輸出されました。
20世紀に入り、1970年代にはトロが原産地指定となるための最初のステップが、1987年の実現に向けて踏み出されました。
トロの原産地呼称委員会は、現在50以上のワイナリーを保証しています。

位置

D.O.トロのワイン産地はカスティーリャ・イ・レオン州の西部にあるサモラ県の南東に位置しています。D.O.が管轄している地域の総面積は62,000ヘクタールで、ブドウ畑の面積は8,000ヘクタール、そのうちの5,800ヘクタールが統制委員会に登録されており、1,200の登録ブドウ栽培農家によって所有されています。

ブドウ

この地の固有品種ティンタ・デ・トロは非常に卓越した品種ですが、その起源に関しては殆ど解明されていません。カルタゴ人の将軍ハンニバルの指揮の下でケルト系原住民の町全体が破壊された後、この地に侵入したローマ人(紀元前210年)がドゥエロ盆地におけるブドウ栽培の真の推進者であったと考えられています。
1505年1月11日、当時の小都市であったトロで、83もの法律が宣言されました。その多くは、ブドウ樹の成長と、都市への経済的重要性を管理、規制、および認識するための文書でした。トロのワインは、長い旅にも耐えうるその不屈の特徴を携えて、新しい世界の洗礼を受けるべく船出をしたのでした。
1870年にフィロキセラがスペインにやって来た後、各地のブドウ樹の栽培は大きな転換を強いられました。しかしトロの土地だけは水捌けが良く緩い砂地であったため、そしてティンタ・デ・トロが根を下ろしていたことで、接木をされていない自根のブドウが生き残り、今日に至っています。
現在、トロは町に独自のワイン醸造研究所を持ち、今日のワイン需要の増大に合わせて技術サービスを提供しています。1933年5月26日、トロは原産地指定を授与されました(1933年6月の公報第4号)。
1990年に、カスティーリャ・レオンの委員会はクローン選抜とブドウ樹の衛生計画に関わり、自治共同体の自生種の回復と繁殖を行いました。これらの品種の中にティンタ・デ・トロがありました。現在これは自家栽培品種として認定されており、独自の名前と明確に定義された農学的およびブドウ品種学的特性を持っています。そしてそれらは、青いラベルとそれに対応するクローン番号で商品化されています。

ワイン

トロのワインの品質へのこだわりとは、原産地指定を管理する規制に則った厳格な基準を満たすことを意味します。これらの規制は、ブドウ畑における植樹方法や関連する文化的慣行から始まり、ボトル製品の商品化に至るまでのプロセス全体に、特定の基準をもって適用されます。ワイン自体の品質基準のみならず、収穫方法やラベリングの仕方、製品の配送に至るまでが、原産地とともに保証されます。
赤ワインは主にティンタ・デ・トロで作られます。その成分のバランスが卓越したワインの品質に反映されるため、適度な成熟が常に必要とされています。
除梗されたブドウは容器に入れられ、ワインの種類に応じて、皮とともに発酵させます。若いワインは容器内に短期間置かれ、長期間熟成させるワインはオークのボルドー樽で熟成されます。時間の経過とともに樽からの抽出物とワインは馴染み、その寿命を長くします。
また、この地域の特殊な気候条件によりティンタ・デ・トロは早い時期に完熟するので、ワイナリーでは、マセラシオン・カルボニック(炭酸ガス浸出法)によるワインを造ることも出来ます。この新鮮で香り高いワインは、ブドウが収穫された年の11月から商品化されます。

統制委員会

D.O.トロは、製品の品質を保証する規則を監視する規制委員会を持っています(1987年5月29日農水省令)。この委員会は50以上の保護されたワイナリーの品質を保証し、白ワイン、ロゼワイン、赤ワインの製造を許可しており、赤ワインについては「ホベン」、「クリアンサ」、「レセルバ」および「グラン・レセルバ」の用語を使用します。 また、土地固有のブドウ品種の栽培を奨励し、植樹密度、最大収量を定め、ワインの醸造プロセスが適切な基準と技術に従っていることに注意を払い、それによりワインの品質を保証しています。またもう一つの機能は、ワインの名前を保護し、国内外の市場におけるワインの販売を推進することです。

D.O.情報(ファクトファイル)

※上記文章はFoods & Wines from Spain(英語)(2018年12月現在)の一部を和訳、およびトロ原産地呼称統制委員会HPを抜粋したものです。

Bierzo / D.O.ビエルソ

D.O.ビエルソ

DOビエルソは行政的にはカスティーリャ・イ・レオン州に属していますが、景色や気候はガリシアに近く、緑豊かな山間部地域です。D.O.バルデオラスと接していて、造られるワインも共通点が多く、白品種のゴデーリョや黒品種のメンシアから造られる高級ワインの生産が活発化してきました。特に2000年以降、若手の醸造家がこの地域でメンシアを使用した高級ワインを競って生産するようになり、プリオラート、トロと並んで注目の新興地域として世界中の熱い視線を浴びるようになりました。
ビエルソはカスティーリャ・イ・レオン州のレオン県の北西に位置する約3,000kmに渡るエリアで、県の面積の18%を占めています。地理的には沿岸部のガリシア、アストゥリアスと内陸部を繋ぐ重要な地点にあり、そのため歴史の中で様々な町や文明が発達し、定着しました。
ビエルソのブドウ畑は、東西南北の方向に斜面を持つ標高450〜800メートルの小区画(ミニフンディオ)、小規模な畑と傾斜地で構成されています。川沿いの傾斜の緩やかな丘陵地帯や、比較的傾斜のある丘にいずれもテラス状に作られています。土壌は第四紀層に覆われた中新世の物質で、表面はシルト・ローム、中程度の酸性でpHは5.5に近く、湿度の高い典型的な炭酸塩は存在していません。丘陵地の土壌は、斜面の土壌は、鉱物、珪石、スレートの混合物でできています。

気候

ビエルソはブドウ栽培に非常に適したマイクロクライメイト(微小気候)です。 ロス・アンカレス山脈による自然の壁は大西洋の嵐の力を和らげ、海洋の影響を受けた大陸気候を作り出します。 年間降雨量は721mmで平均気温は12.3℃。最低気温は寒い月には3.6℃、最も暑い月で23.6℃と記録されています。年間平均日射量は2,100〜2,200時間の日照時間で推算されます。

歴史

ローマ時代の作家の文献から、2000年前には既にビエルソにブドウ畑があったことが読み取れます。この地域は元々ローマ時代以前の都市名ベルギディウムに由来しています。ローマ人はこの土地で農業を著しく促進し、ブドウなどの新しい作物や新しい技術を導入しました。しかしビエルソのブドウ畑の拡大は、中世の修道院、特にシトー派の発展とリンクしていました。なぜならワインはそのキリスト教文化に欠かせないものであり、食事の基本と考えられていたからです。したがって10世紀に渡ってワインはこの地域の経済において非常に重要なものであり、中世にはサンティアゴ巡礼路によってますます重要な発展を遂げたのです。
ビエルソのワインは何世紀にもわたって生産され、ガリシアとアストゥリアスの市場で人気を博していましたが19世紀後半にフィロキセラがブドウ樹の息の根を止める深刻な事態に見舞われ、大勢の人々の移住を含む、深刻な経済危機を招きました。20世紀前半にアメリカ系ブドウ樹の接ぎ木により生産が回復すると、ワインは地域の経済で再び重要な役割を果たすようになりました。1960年代に入ると新たな現象、協同組合が登場し、以来ワイン生産において非常に重要な役割を果たしています。ビエルソの高品質なワインは、1989年に農水省が原産地指定を付与したことで完全に認められるようになったのです。

ブドウ品種

ビエルソは様々な品種のブドウが生産される肥沃な土地で、土壌と気候の特性に合わせて栽培されています。原産地呼称ワインを名乗るには、認可されたブドウ品種でなくてはならず、黒ブドウ品種はメンシア、ガルナッチャ・ティントレラ、白ブドウ品種はゴデーリョ、ドニャ・ブランカ、パロミノ、マルバジアなどです。生産されるワインの約75%がメンシアで作られています。「ビエルソはメンシアの土地」というD.O.のスローガンをそのまま体現しているのです。

メンシア:ビエルソの主要品種で、生産地で栽培されているブドウの75%を占めている。
生産性が低い品種で早い発芽および早い成熟が特徴。房は小さく、コンパクト。果実は中型で均一。果実の色は青黒い。色素沈着による果肉の着色はない。

ガルナッチャ・ティントレラ:黒ブドウ品種ではこの地域で栽培されているブドウの2%を占めている。アリカンテ・ブーシェとも呼ばれる。生産性が低い品種で、早い発芽および早い成熟。房は大きく中型。果実は中位で均一。果実の色は青黒。色素沈着は強く、果肉は赤みを帯びている。

ゴデーリョ:ビエルソの地形と斜面に適応した白種類。地域で栽培されるブドウの4%に相当。生産性が低い品種、早い発芽および早い成熟。房は小型でコンパクト。果実は小さく均一で色は黄緑。

ドニャ・ブランカ:白品種。地域で栽培されているブドウの2.4%に相当。バレンシアナとも呼ばれる。中程度の生産性、中程度の発芽と早熟。房は中規模でコンパクト。果実は中型で均一、色は黄緑色。

パロミノ:白品種。地域で栽培されるブドウの17%に相当。ヘレス、またはリスタンとしても知られている。生産性が高い品種で中程度の出芽と中程度の成熟。房は中型の大または中型でコンパクト。果実は中型、均一、黄緑色。

マルバジア:白品種。地域で栽培されているブドウの0.1%に相当。早い発芽で早熟。房は中型でコンパクト。果実は中型で均一、黄緑色。

ビエルソのワイン

ビエルソのワインは独自の個性を持っています。テロワールのワインであり、地域特有のユニークな個性を、テイスティングの際にグラスを通して味わうことができます。

白ワイン:D.O.ビエルソの白ワインは、主に認可された品種であるゴデーリョとドニャ・ブランカで作られており、パロミノとマルバジアは様々な割合で補完しています。

ロゼワイン:メンシア50%と、黒品種、白品種のブレンドで作られています。

赤ワイン(ホベン):1年目または2年目のワインは主にメンシア品種70%で作られ、濃い色と柔らかい風味が特徴。

赤ワイン(クリアンサ):最低2年間の熟成で作られたもの。330リットル以下のオーク樽で最低6ヶ月間維持されなければなりません。

赤ワイン(レセルバ):最低3年間の熟成で作られたもの。330リットル以下のオーク樽で最低12ヶ月間維持されなければなりません。白とロゼワインは、樽で6ヶ月間、瓶で18ヶ月間熟成されます。

赤ワイン(グラン・レセルバ):最低5年間の熟成で、330リットル以下のオーク樽で最低18ヶ月、残りの期間はボトルで熟成されなければなりません。

D.O.情報(ファクトファイル)

※上記文章はFoods & Wines from Spain(英語)(2018年7月現在)の一部を和訳、およびビエルソ原産地呼称統制委員会HPを抜粋したものです。

La Mancha / D.O. ラ・マンチャ

D.O. ラ・マンチャ

スペインの中央に広大なラ・マンチャとバルデペーニャスのDOがあります。 果てしなくどこまでも平らに広がるメセタ上の大平原にあるラ・マンチャは、スペインの原産地呼称のなかでも最大の栽培面積と生産量を誇るワイン産地です。セルバンテスが「9カ月の冬(インビエルノ)と3カ月の地獄(インフィエルノ)」と記述したように、極端な大陸性気候にあるこの土地で最も多く栽培されてきたぶどう品種が、世界最大の栽培面積もつ白ぶどうのアイレンです。近年、最新の醸造技術を駆使して、あるいはマカベオ(ビウラ)とブレンドすることによって、新鮮ですっきりとした風味の新しいタイプの白ワインが造られるようになってきました。また、センシベル(テンプラニーリョ)への改植が奨励され、赤ワインの生産割合も徐々に増えています。
これまでは協同組合が生産の要となっていましたが、豊富な収穫量や栽培コストが安いことに着目したリオハなどの地域外のワイン生産者による投資が増え、品質の改善、向上への取り組みが行われ始めました。お手ごろな価格で良質な、親しみやすい味わいのワインがヨーロッパ各国にも多く輸出されるようになり、欧米のワイン評論家や専門家はラ・マンチャを「眠れる巨人が目を覚ました」と言って注目するなど、これからも目が離せない産地です。

DOラ・マンチャはマドリードから約60kmの南カスティーリャのメセタ(台地)に位置しており、この地方の面積の半分を占めています。ブドウ畑はアルバセテに12、シウダードレアルに58、クエンカに66、トレドに46と、合計182の自治体に分布しています。ラ・マンチャは世界最大のワイン生産地域でもあり、DO認定ブドウ畑面積の合計は164,553ヘクタールで、スペインで生産されるワインの3割ほどを占めていると言えます。

ラ・マンチャは理想的なブドウ畑です。気候ははっきりとした大陸性気候で夏と冬の気温の差、また一日の気温差も大きく、また非常に乾燥していて、そのためブドウの実は健康に恵まれています。ヘクタール当たりの収量はそれほど高くはありませんが、その分品質に恵まれていると言えるでしょう。

ラ・マンチャのワインの最初の公式認定は1932年で、その年の9月に発行された「La Gaceta de Madrid」(今日の政府州公報)で「原産地呼称」として認定されており、スペインで最も古いDOの1つとなっています。

長い間ラ・マンチャのイメージは、乾燥した巨大な台地で、質よりも量優先のワイン生産をしているというものでした。しかし今日では世界の名高いワインの中で確たる地位を獲得しています。

DOラ・マンチャの原点は、ワインの販売促進と品質の保護です。 従ってブドウ畑の品質管理を厳しく行っています。株仕立てのブドウ畑の1ヘクタールあたりの栽植密度は、1,000〜1,600株の範囲で、最大で20,000の芽を残し、垣根仕立てでは1,275〜3,333株で、最大で42,000の芽を残すことができます。さらに株仕立てと垣根仕立てで行われたブドウ畑での最大収量は10,000kg / haと、13,000kg / haに達します。従って収量が許容値よりも高い場合、その合計収穫量はラ・マンチャの原産地呼称のワインには適さないことになります。原産地呼称が指定されたワインは、規制委員会のテイスティング部会の厳しい条件のもと、優れた品質が保証されています。原産地呼称に相応しいワインは、統制委員会によって与えられたラベルとともに市場に出荷されます。

原産地呼称の認定を獲得したワイナリーは、市場と消費者の需要にマッチして、急速に発展していきました。これらのワイナリーは、革新的な最先端の技術設備を導入し、きめ細やかなワイン造りを通してワインを芸術と化すと同時に、国内外の市場に販路を拡大していきました。世界市場においては、ここ10年、毎年10%の成長を遂げており、主要ワイン消費国においてラ・マンチャのワインが確実に参入しています。多種多様なブドウ品種を有することから、幅広い種類のワインを提供しています。

D.O.ラ・マンチャで栽培されているブドウ品種

白ブドウ品種
アイレン、ビウラ(マカベオ)、シャルドネ、ソーヴィニョン・ブラン、ベルデホ、モスカテル・グラノ・メヌード、リースリング、パレリャーダ、ヴィオニエ、ゲヴュルツトラミネール、ペドロ・ヒメネス、トロンテス

黒ブドウ品種
センシベル(テンプラニーリョ)、ガルナチャ、モラビア、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラー、プティ・ヴェルドー、モナストレル、ボバル、グラシアーノ、カベルネ・フラン、マルベック、ピノ・ノワール、メンシア

ワインには以下のタイプがあります。

ヤングワイン製造後9ヶ月以内に賞味すること。
伝統的ワインタンクや甕(かめ)で貯蔵されたものですが、本来、熟成タイプのワインと同等の賞味期間があります。このカテゴリーには、(糖を添加していない)天然のスイート白ワインも含まれます。
樽熟成ワイン製造方法はヤングワインや伝統的ワインと同じですが、最低60日間以上樽で熟成されたもの。
クリアンサ2年間、自然熟成されたもの。樽熟成ならびに瓶内熟成期間は最低1年以上。
レセルバ樽熟成期間がオーク樽で最低12カ月以上、瓶内熟成期間が最低24ヶ月以上。
グランレセルバ樽熟成期間がオーク樽で最低24ヶ月以上、瓶内熟成期間が最低36ヶ月以上。
微発泡ワインその特殊な製造方法により、糖の発酵過程で生じた二酸化炭素が少量含まれている。
スパークリングワイン伝統的製法でつくられ、瓶内熟成期間は最低9ヶ月以上。

D.O.情報(ファクトファイル)

※上記文章はFoods & Wines from Spain(英語)(2018年4月現在)の一部を和訳、およびラ・マンチャ原産地呼称統制委員会HP(日本語)を抜粋したものです。

Valdepeñas / D.O.バルデペーニャス

D.O.バルデペーニャス

広大なラ・マンチャ平原の南側にいくつかの山脈に囲まれた大きな渓谷があり、この地形から「石の谷」を意味する名前で呼ばれるバルデペーニャスがあります。この土地のワイン造りは長い歴史をもち、19世紀から20世紀にかけて首都マドリッドでとくに愛飲されていました。夏暑く、冬厳しい大陸性気候で、センシベル(テンプラニーリョ)を主体とした軽やかな赤ワインが多いのですが、若飲みタイプだけでなく、レセルバやグラン・レセルバといった熟成タイプのものも造られています。長期熟成したワインのコストパフォーマンスが非常に高いのも長所のひとつです。

カスティーリャ・ラマンチャの南部に位置するDOバルデペーニャスは、ハバロン河が東から西に横切る22,000ヘクタールの産地で、ブドウ畑には樹齢100年の古い樹が残り、2500人の熟練したブドウ生産者が存在します。

DOバルデペーニャスが公式にワインの法令で定められたのは1932年ですが、この地でのワイン造りの歴史は紀元前5世紀にまで遡ります。科学的な調査によれば、まさに今の産地でその頃のワイン造りが行われていました。

1968年にDOバルデペーニャスの最初の規定が定められ、その内容は2009年までそのまま受け継がれていました。その後DO委員会はブドウ栽培家と醸造家(ワイナリー)はお互いが緊密に協力できる専門的な体制を作り上げ、よりユニークな品質を求めたワイン生産とプロモーションを行うようになりました。DOバルデペーニャスという一つの地名から成るDOですが、実際には10の市町村がそこには含まれています。

バルデペーニャスのワインは非常にユニークで、スペインのほかのどの地にも見ることのできない特徴を備えています。極端な気温の差と、2500時間にのぼる年間の日照時間という環境の中、しっかりと逞しい低木のブドウ樹から選ばれ、限られた量のブドウだけが収穫されます。

このユニークな環境(テロワール)とこの地方の年季の入った伝統的なワイン製法(通常この地方の家族で代々受け継がれている)により、とても良く成熟したブドウ樹から、深みのあるリッチな色合いで、極上の骨格を持つ力強いブーケのワインが生まれます。

樽熟成をしたグラン・レセルバやレセルバとクリアンサからフレッシュでアロマティックな若いワインまで、DOバルデペーニャスのワインは100か国以上に輸出されており、その評価は最高のヴィンテージを求める人の期待を常に上回り、またどんなタイプの料理にも完璧にマッチするものとなっています。

D.O.情報(ファクトファイル)

※上記文章はFoods & Wines from Spain(英語)(2018年4月現在)およびバルデペーニャス原産地呼称統制委員会HPの一部を和訳したものです。

Almansa / D.O.アルマンサ

D.O.アルマンサ

アルマンサの7200ヘクタールのブドウ畑は、アルバセテ県の南東地域を見渡すことのできる、街の壮大なお城によって見守られています。
ブドウ品種のモナストレルは、バレンシアの各地と同様に、ここでも大きな可能性を発揮し始めており、ワインのスタイルはほかの産地と同様の路線に沿ってゆっくりと成長し始めています。 他の近隣の産地と同様に、モナストレルとテンプラニーリョをブレンドした先駆的なワイナリーの新しい赤ワインが、輸出市場にその活路を切り開いています。
またここの土地は、メセタ(台地)と地中海質土壌の中間地点にあり、両方の地域の特徴を有しています。

D.O.情報(ファクトファイル)

※上記文章はFoods & Wines from Spain(英語)(2018年3月現在)の一部を和訳したものです。

Manchuela / D.O.マンチュエラ

D.O.マンチュエラ

D.O.マンチュエラは2000年7月に正式に認定され、2004年6月にその規約が制定されましたが、実は1982年にD.O.ラマンチャから離脱して以来、既に独立したD.O.として定義され、運用されてきました。
マンチュエラは、周囲のいくつかのD.O.-色の濃いしっかりとした赤ワインの産地とラ・マンチャスタイルの白ワインを造る産地-からの影響を受けた、良質な赤ワインを産み出す土地です。特に、新たなチャレンジ精神から行われている一部のワイナリーによって試験的に得られたワインは、今後の可能性を示しています。これまでは他の産地でブレンドされるためのバルクワインを提供していましたが、現在は独自のアイデンティティを認識したボトル詰ワインを生産するようになり、この産地に確実に良い影響を及ぼしています。

環境

フカール川とカブリエル川がなす渓谷の間に位置しており、特定の気象条件に恵まれています。二つの川の堆積物から成る石灰岩質がベースにある粘土質土壌で、その土壌によって雨が集められ、水分はブドウが生育する前まで(土中に)保持されます。
5月から9月の間、湿気が殆ど無く、雨も少ない状況で、同時にブドウの成熟時期の日照量が非常に多いため、病気のリスクはほとんどなく、よって病害虫に対する処置の影響での品質低下を受けずに済んでいます。
ブドウ畑は標高600~1,100mの約7.2万haの範囲に広がっています。気候は大陸性気候で、湿気を含んだ「レバント」(地中海からジブラルタル海峡を吹き抜けていく東の強風)という風の影響を受けています。また「ポニエンテ」(イタリア、フランスの地中海沿岸で吹く西風)という風から来る日中の高い気温と、夜間に地中海から来る新鮮なそよ風は、ブドウをゆっくりと熟成させ、それによりブドウのポリフェノールは完全に組成されます。
これらの条件(テロワール)の調和、そしてマンチュエラの伝統的な農法と近代的な生産方法が、この地のワインの個性と優れた品質を保証する理想的な枠組みとなっているのです。

ワイン

マンチュエラのワインには、大量生産で、品質にはあまりこだわっていないワインというイメージが長年ありました。しかし現在ではマンチュエラで生産されたワインは、スペインにおける最も有名なワインたちと引けを取らない、この産地独特の特徴を保持しています。 マンチュエラのワインが国内外における重要な賞を頻繁に受賞していることがその証しであり、間違いなくワインの地位は上がっています。
一方、ブドウ畑の作物と土壌の状態、土壌や文化的技術の特徴などは、ブドウの健康状態とともに見落とすべきではありません。それらが高品質で新鮮な素材を提供してくれるのです。同様に、モストの抽出過程で使われる技術(洗浄、温度制御など)やその後の生産プロセスにおける技術のレベルを指摘することも重要です。
D.O.マンチュエラのワインは非常に特異なワインであり、そのプレステージは世界の知るところとなっています。ブドウ畑での慎重な収穫と骨の折れる準備が、優れたマンチュエラのワインを生み出しています。
「世界各地から数々の賞を受賞し続ける名高い威信の高品質ワイン」、それがDOマンチュエラのワインです。

D.O.情報(ファクトファイル)

※上記文章はFoods & Wines from Spain(英語)(2018年5月現在)およびマンチュエラ原産地呼称統制委員会HPの一部を和訳したものです。

Méntrida / D.O.メントリダ

D.O.メントリダ

メントリダは、古い歴史を持つが(注)、現在ではあまり一般的にはあまり知られていないワイン産地で、トレド県の北西に位置しています。今日地元の生産者たちは、優れた品質のモダンなワインを生産するためにステンレス製の設備を手に入れ、ブドウ、土壌、気候を最大限に生かす工夫をしており、産地は可能性を示し始めています。
その結果、1980年代に大幅な売上げ減を経験したメントリダは、その後マドリードやラマンチャと同様のルネッサンスを謳歌しています。もっとも投資できる資本がそれらの地域より少ないため、その再生のスピードは緩やかです。
(注:ハプスブルグ朝時代のマドリッドではこの地域のワインが大人気だったと記録が残っています)

地域、土壌と品種

この地域は、タホ川の右岸とグレドス山脈の間に位置しています。メントリダの気候は、冬が長く寒い極端な大陸性気候ですが、グレドスの山の壁が、北部と西部からの冷たい風から守ってくれています。
穏やかに波打つ地形は、花崗岩質の砂質土壌で構成されています。土壌は酸性でわずかな石灰岩質があり、そのためそこでできたワインはより繊細さを増します。
ブドウは殆どがガルナッチャで、生産性の低い古木が多く、夏の太陽からブドウを守り最高の状態で完熟させるため、株仕立てになっています。夏は暑く、雨が少なく、雨量は300mmを超えることは殆どありません。これらの気象条件は、ブドウ栽培には理想的で、エコロジカルな、またバイオダイナミックなワイン造りを促進しています。
近年、ガルナッチャという女王の本来の資質をより生かすため、テンプラニーリョ、メルロー、シラー、カベルネなどの品種が導入されています。

D.O.情報(ファクトファイル)

※上記文章はFoods & Wines from Spain(英語)(2018年5月現在)およびメントリダ原産地呼称統制委員会HPの一部を和訳したものです。

Mondéjar / D.O.モンデハール

D.O.モンデハール

モンデハールはグアダラハラ県にあり、1997年に「ビノ・デ・ラ・ティエラ」よりDOに昇格した2,000haほどの産地です。
ブドウ畑はマドリードの北東にある低い丘陵地帯に広がっており、その殆どはDOになった後、町のまわりに集中しています。DOには他に18の町があり、そのうちの1つサセドンでは生産量は少ないながらも独特の興味深い、若飲みの赤ワインが作られています。

D.O.情報(ファクトファイル)

※上記文章はFoods & Wines from Spain(英語)(2018年5月現在)およびモンデハール原産地呼称統制委員会HPの一部を和訳したものです。

Arlanza / D.O.アルランサ

D.O.アルランサ

D.O.アルランサは2007年に認証されました。カスティーリャ・レオン州のブルゴスとパレンシア県にまたがったアルランサ川が名前の由来です。スペインの中ではかなり冷涼な地域です。

アルランサの地理的境界はブルゴス県の中心、県都から南へ約40キロ地点にあり、アルランサ川の中、下流域とその支流の谷に位置し、ピスエルガとパレンシアの南東の合流点まで続いています。 この地域でワインが造られていた最初の証拠となる記述は、12世紀にサンタ・マリア・デ・ブへド・デ・フアロス修道院が、アルランサ川沿いとドゥエロ川沿いの土地をブドウ畑として購入した、というものでした。以降ワイン造りの伝統は維持されてきました。

D.O.の管理委員会はレルマの町にあります。そこはローマ以前からあった境界の地で、川を独占できる戦略的に重要な場所でした。
多くの民族が行き交い、アラブ人に占領もされました。キリスト教徒はアルランサ川をボーダーラインとしてレコンキスタを進め、そこを再植民地化し、戦略的に有利な場所や城を川沿いに展開しましたが、その中心地がレルマでした。
20世紀の初めにフィロキセラが現れ、既存のブドウ畑は全て再植樹を余儀なくされました。 1920年に再植樹が完了し、その後20世紀半ばまでブドウ園はこの地域の重要な産業でした。

1950年代になると、豊富な労働力を必要とする大規模な産業拡大によって、他の地域同様にアルランサ郡の農村部からも多くの人材の流出が起こりました。この農村の労働力の欠如と、ブドウ畑の構造-小さな区画、機械化できないブドウの仕立て方、雑多な品種が混じった畑-等により、多くの農家はブドウ栽培を放棄するしかなく、より保護されていた穀物の栽培へと転換したのでした。

1995年にワイン愛好家のグループが、アルランサのワインの伝統を取り戻すために行動を起こしました。彼らの努力はカスティーリャ・レオンの議会によって「ビノ・デ・ラ・ティエラ・デル・アルランサ」として認定され、その時からその地域のワインの素晴らしさを取り戻すための活動が始まりました。生産と熟成は管理され、原産地保護のルールのもとで生産されたワインは品質が高いことが知られるようになりました。良い生産体制が取られ、消費者の認識が高まった結果、2007年にアルランサ原産地呼称が認定されました。
この産地の最も顕著な特徴は、あらゆるレベルでの多様性の高さであり、土地もその例外ではありません。生産地一帯には、いくつかの種類の土壌が存在しています。この地質学的な多様性は、ワインに様々な異なる特性をもたらします。一般的に、花崗岩質の岩石由来の砂質土壌で育ったブドウからは、長く熟成する、繊細でエレガントなワインが出来ます。中央エリアにはシェール層から来る粘土質土壌があり、そこで育ったブドウからはミネラル感のある骨格のしっかりとしたワインが出来ています。

D.O.情報(ファクトファイル)

※上記文章はFoods & Wines from Spain(英語)(2018年9月現在)およびアルランサ原産地呼称統制委員会HPの一部を和訳したものです。

Cigales / D.O.シガレス

D.O.シガレス

シガレスは、以前からアロマティックワインとロゼワインの産地として知られていましたが、D.O.に承認されて以降、生産者たちは他のドゥエロ渓谷のD.O.にならい、赤ワイン造りにも関心を持つようになりました。というのも、この産地で大勢を占める、「ティンタ・デル・パイス」の呼び名で知られるテンプラニーリョに非常に大きな可能性を見出したからです。
この小さな栽培地域(3,000ヘクタール未満)の土壌、気候、ブドウ、ワイナリーによって達成された最初の結果は、確かな良い将来を約束していました。D.O.の統制委員会は現在この地のワインを強化するために、他の品種(赤ワイン用のカベルネ・ソーヴィニヨンとメルロー、ロゼ用のソーヴィニヨン・ブラン)を含む新しい規制を準備しています。
その一方で、シガレスはカスティーリャ・レオンで最も伝統的なD.O.でもあります。ワイナリーはマフエロスと呼ばれる家族経営の村のブドウ園からブドウを買い取ります。そこでは一年を通しての作業と収穫が家族たちの手によって行われます。 また一方、D.O.シガレスのワインが現在の嗜好に適したワインを生産できる地域であることが認められた結果として、公的、民間の両方からの新たな外部投資を引き付け始めています。

歴史

D.O.シガレスは1991年に認定されましたが、キュビラスやコルコスなどの郡の異なる地方自治体のブドウ園が10世紀から存在していた証拠があるため、若いD.O.という見方は誤解を招きます。
この地方の名高い過去の痕跡はあちこちに残っており、狂女王フアナが住んでいたという城などを含む、多くの城が点在しています。 時を経て、ブドウ畑はこれらの城の周りに広がり始めました。殆どのブドウ畑は修道院が所有しており、儀式用と個人消費の両方にワインを使っていました。

「19世紀までには」シガレスのワインはスペイン国内のみならず海外でも広く知られるようになっていきました。フランスのブドウ畑がフィロキセラに襲われた時には、シガレスのワインはその代替品としてボルドーへ送られました。1888年には1500万キロのブドウでワインが造られるようになり、このワイン産地は非常に重要な存在となりました。

2011年9月29日にシガレスの原産地呼称委員会が新しい規制を承認しました。
この新しい規制は、シガレスで生産されるワインとしての品質が保証されるべく数年間の試作期間を経て、白ワイン、スパークリングワイン、甘口ワインの生産を許可するというものです。 ソーヴィニヨン・ブラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラーなどの実験品種は、この地域の主要品種であるテンプラニーリョ、ガルナッチャ、ビウラ、アルビーリョ、ベルデホなどの品種の補完品種として使用されることになりました。これら地域の固有品種は、歴史的に有名なロゼワインと非常に密接な関係を築いてきました。

地理的環境

シガレス郡のD.O.(原産地呼称区域)は、574㎢に渡り、ドゥエロ川流域の北部から、ピスエルガ川の両岸沿いに広がっています。 ブドウ畑の標高は平均750mで、地域はバリャドリッド県の一部から、北部のパレンシア県の自治体を含みます。

マーケティングとプロモーション

生産されるワインの87%がボトルで販売されています。小さなワイナリーでは、自園のブドウからワインを作り一括販売しています。 販売市場の割合は、県内40%、州内30%、その他の国内及び海外市場が30%となっています。
州内ではバリャドリード、パレンシア、セゴビア、サラマンカの各県に焦点を当てています。 1992年、シガレスのワインは、ベルギー、ドイツ、オランダを中心としたいくつかのヨーロッパ諸国で販売され始めました。また米国は1996年よりシガレスのワインを購入しています。
D.O.の統制委員会は、既存市場に向けてワインを宣伝するために様々なプレスキャンペーンやイベントに参加し、そこに毎年多額の予算を割り当てています。
D.O.内のワイナリーでは新しい植え付けによる生産量の増加により1995年に輸出を開始しました。これが外国市場の調査の開始であり、2009年には年間1,618,818本のボトルが輸出されました。主な輸出先はEU諸国と米国で、EUでは特にベルギー、オランダ、ドイツ、スイス、スウェーデンに集中しています。

土壌

地形学的な観点から、この地域は中新世の土壌で、砂、石灰岩、マールが粘土と埴壌土上にあり、3次と4次の堆積物でできています。土壌は細かい粒度の構造をしており、石は少なく、有機物はほとんどありません(0.7〜1.6%)。土壌は粘土層の上や、砂と砂利の上にあります。石灰石の含有量は1%から35%まで地域によって大きく異なります。豊富にカリウムを含みますが、リンは乏しい土壌で、pHは約8.1です。

気候

この地域は大西洋の影響を受けた大陸性気候で、日中または年間でも気温の変動の著しい気候です。夏は深刻な干ばつで降雨が不規則になる傾向があります。冬は長く厳しく、頻繁に霜と霧が襲います。風は主に西と南西から吹いています。年間の平均日照時間は2,616時間で、7月は最大で371時間、12月は最低で87時間となります。年平均降水量は407 mmで、年間93日以上降雨があります。年間平均気温は12.2℃で、気温の範囲はマイナス6℃〜39℃です。

生物学的サイクル

この地域の異なるブドウ品種の植物サイクルは、気候と品種自体の両方によるものです。従って以下の値はサイクルの各段階の平均値となります。
芽吹き:4月の2週目
開花期:6月10日〜20日
収穫:9月の2週目頃から10月上旬まで
落葉:10月の2週目

醸造

シガレスのロゼワインは、白ワインのように醸造されていますが、土壌、気候、慣習に適した選ばれた白ブドウと黒のブドウ両方を使うため、生産プロセスに特徴があります。
(黒ブドウだけでロゼをつくるのではなく、白ブドウを使うのが特徴です。)
長年に渡ってカスティーリャ・レオンの醸造研究所と協力して実験が行われた結果、正しい割合で組み合わされた白品種(アルビーリョ、ベルデホ、ソーヴィニヨン・ブラン)と黒品種(テンプラニーリョ、ガルナッチャ、メルロー、シラー)によりロゼワインはシガレスのワインの典型となり、同時に色、香り、味わいにおいて市場の現在の要求を満たしています。

1985年以来ブドウ樹は徐々に植え替えられており、様々な品種がロゼワインを生産するのに適した割合で植えられています。それとともに、赤ワインの実験をすることが可能になっています。

D.O.シガレスのワイン

ロゼワイン
白ブドウ品種と認可された主要な黒ブドウ品種から生産される。最低50%は主要品種を使わなくてはならない。
赤ワイン
主要黒ブドウ品種、テンプラニーリョ、ガルナッチャ・ティンタとグリ、認定品種のカベルネ・ソーヴィニョン、メルローとシラーから造られる。最低50%は主要品種を使わなくてはならない。
白ワイン
主要白ブドウ品種ベルデホと、認可された白品種、アルビーリョ・マヨール、ビウラとソーヴィニヨン・ブランから造られる。最低50%は主要品種を使わなくてはならない。
スパークリングワイン
主要または認可された白と黒ブドウ品種を最低50%使用しなくてはならない。ドライ、セミ、ブルットとブルット・ナチュレが造られる。
甘口ワイン
主要または認可された黒と白ブドウ品種からで、一部のブドウに含まれる自然な糖分
を残して造られる。最低50%は主要品種を使わなくてはならない。
クリアンサ
最低24ヶ月熟成。そのうち最低6ヶ月は樽熟成。
レセルバ
最低36ヶ月熟成。そのうち最低12ヶ月は樽で、24ヶ月は瓶で熟成させる。
グラン・レセルバ
最低60ヶ月熟成。最低24日の月は樽で、36ヶ月は瓶で熟成させる。

D.O.情報(ファクトファイル)

※上記文章はFoods & Wines from Spain(英語)(2018年10月現在)およびシガレス原産地呼称統制委員会HPの一部を和訳したものです。

Tierra de Leon / D.O.ティエラ・デ・レオン

D.O. ティエラ・デ・レオン

D.O.ティエラ・デ・レオンが原産地呼称として認められたのは2007年7月ですが、実際には遥か昔のローマ時代から、この地域には固有のブドウ品種とワインが存在していました。
生産地域は1,413ヘクタールで、レオン県の南部とバリャドリード県北部の一部に位置しており、エスラ川とセア川の影響を受けています。
主なブドウ品種は、白品種がベルデホ、ゴデージョ、アルバリン、マルバシア、パロミノで、黒品種は、プリエート・ピクード、メンシア、テンプラニーリョとガルナッチャです。
プリエート・ピクードはこの地域の最も特徴的な品種で、先の尖った三角錐の形をしていることで知られています。

気候と土壌

D.O.ティエラ・デ・レオンは、エスラとセアの2つの川の影響を受ける地域を含む非常に広域にわたっており、典型的な地中海性気候の地域でありながら、ここではより涼しくなっています。
大西洋と北部からの影響により気温は緩やかで、降雨量は多いはずですが、D.O.が位置する平原の高い標高とカンタブリアの山脈によって気象条件が変わり、この地域は大陸性気候に近い様相を呈しています。最も重要な気候的特徴は次のとおりです。

気温

霧や霜が持続する、長く寒い冬の間の最も寒い月でも、絶対最低温度(ブドウを育てるための境界線の冬の温度)がマイナス15℃以下になることはありません。
春は年によっては穏やかな気温と有害な遅霜が交互に現れますが、これがブドウの栽培に影響することはありません。 夏は年によっては暑く、乾燥した期間と寒い期間が交互に現れますが、一般的には穏やかで、最も暑い月の平均気温は常に20℃を上回っています(ブドウの開花と実の色づきに必要です)。
雨の多い穏やかな秋はブドウが熟すのを助けます。昼夜の温度差は非常に大きく変動しますが、それがブドウのポリフェノールを促進し、香りを増強する要因となります。
日照
日照量は豊富で、年間の平均日照時間は2,700時間です。これによりブドウは均一に熟することができます。

土壌

ここは我々のブドウの原産地であり、その根はその品種に特有の栄養素を抽出しています。
D.O.レオンは隆起した段丘で標高約900mに位置するので、ブドウ栽培に適した土地だと言えます。岩質堆積物の錆色の土壌と柔らかい物質がベースの石灰岩質土壌の両方は、良質のブドウを栽培するのに特に適した特性を持っています。これはカスティーリャ・レオンのD.O.のほとんどが同様の土壌を有していることでも証明できます。

認可ブドウ品種/主要ブドウ品種

プリエート・ピクード
この地域を代表する卓越した黒ブドウ品種で、D.O.のブドウ栽培地域の69%を占めています。房は小さく、果皮は黒みがかっており、繁殖能力は中から高程度、干ばつに強い品種です。 このブドウは、「マドレオ」と呼ばれる伝統的な技法を用いて作るロゼスパークリングワインを生み出すことでよく知られています。発酵中のワインにブドウを加えることで、優れた品質の若いワインと樽熟成したワインの両方を作り出します。非常にアロマティックなワインで、品種のもつ自然な酸味(酒石酸7g / l)により味わいが持続します。

アルバリン・ブランコ
この地域のブドウ栽培エリアの3%を占める明るい色の品種。非常に香りがしっかりとしており、房は小さく引き締まっていて実は凝縮しています。
この早熟で芳香の強いブドウからは、柑橘類と花のアロマ、適度なアルコールを含む、新鮮な酸味のあるワインが生まれます。

メンシア
D.O.のブドウ畑の4%を占める黒ブドウ品種。繁殖力は良好ですが、菌類の病気には敏感です。プリエート・ピクードとブレンドすることで、アロマティックな、良い赤ワインと興味深いロゼを生み出します。この品種の房は小さくコンパクトで、果実は皮が厚く、楕円形をしており、規則的な断面を有しています。モストは栗色がかった赤でニュートラルなフレーバー、完熟して収穫されたブドウの場合には特に糖度が高く、酸度は低くなります。

ベルデホ
白ブドウ品種で、D.O.のブドウ栽培面積の6%を占めています。 良く育つブドウですが、大量の植生によって発生する蛾及びウドンコ病には非常に敏感です。ワインは黄緑色で、程よいアルコールと酸を含み、辛口で、豊富なグリセリンが滑らかな口当たりを生んでいます。

デージョ
D.O.のブドウ栽培面積の1%未満を占める白ブドウ品種。 早い時期に発芽し熟しますが、春の霜には敏感。繁殖力は良好です。
ミディアムな酸味と非常にフレッシュで優れた芳香のポテンシャルを持つ高品質の白ワインを生み出します。もともとシル川河岸に生息していたこのブドウは、房は小さくて緻密、果実は緑黄色で中型です。このブドウは湿度や寒さにも敏感で、年間を通して多くの注意が必要です。乾燥した場所で良く繁殖します。

補助品種

テンプラニーリョ
スペイン全土で最も多く栽培されている黒ブドウ品種で、この地域のブドウ栽培面積の17%を占め、赤ワインとロゼワインの両方の補助品種として使用されています。
酸度が低く糖度も低いため、他の品種と組み合わせる傾向がありますが、通常はブレンドの90%を占めます。

ガルナッチャ・ティンタ
D.O.で栽培されているブドウの面積の1%未満を占める黒ブドウ品種。非常に活発なブドウですが、霜には敏感で、それにより早期に芽が枯れてしまいます。 晩熟で、生産においては高い収穫率を生み出すことができます。赤ワインとロゼワインの両方を生産する補助品種として使用されます。

マルバシア
D.O.のブドウ栽培面積の1%未満を占める白ブドウ品種で大きな房と大きな果実を持つ生産性の高い品種です。
白ワインの補助品種として使用され、花の香りと甘い余韻の残るフレッシュで軽いワインを作り出します。

パロミノ
D.O.のブドウ栽培面積の1%未満を占める白ブドウで、耐病性が高く、収量が多く、白ワインを作るための補助品種として使用されます。発芽も遅い、晩熟の品種で、生産性が高く、干ばつにも強い品種です。房は大きくピラミッド形で、果実は球形であるが不規則で、中程度の大きさで緑がかった黄色をしています。

ワインのタイプ

D.O.ティエラ・デ・レオンで生産されるワインの種類は次のとおりです。
白ワイン:少なくとも50%が主要品種のブドウで生産され、残りの50%は補助品種で造られています。
ロゼワイン:プリエート・ピクードまたはメンシアという主要品種から少なくとも60%のワインを生産しています。 残りの40%は補助的な黒または白品種で造られています。最低アルコール含有量は11度でなければなりません。
赤ワイン:プリエート・ピクードやメンシアなどの様々なブドウから少なくとも60%のワインを生産しています。 残りの40%は、他の許可されている黒ブドウ品種の組み合わせで造られています。

歴史

この地域についての最初の記録は10世紀初頭で、穀物加工工場とブドウ園が地域経済を支える2つの柱として登場しています。
ローマ時代の初期からレオン南部は旅行者の交差点になっており、その後、イベリア半島北部ほぼ全域へのワイン供給元となりました。数多くの修道院がこの地域のワイン造りの復興に関わっていました。
1985年に協同組合およびワイナリーのグループが、ワイン醸造業者、ワイン製造者およびボトラーから成る専門家集団を形成するための第一歩を踏み出しました。その基本的な目的は原産地呼称の取得にあり、その目的は、2007年7月27日に達成されました。
D.O.のワインの品質は、ブドウ畑の厳格な管理の結果であり、ワイナリーにおけるワイン製造の全てのプロセス、ブドウがワイナリーに届いた時から、瓶詰め、数々の保証や認証のある裏ラベルも含めたラベリング、そして販売の準備ができるまで、の結果でもあります。
またこの土地と世界の他のワイン産地とを区別するもの、それは間違いなく土地の固有品種である、プリエート・ピクードです。

D.O.情報(ファクトファイル)

※上記文章はFoods & Wines from Spain(英語)(2018年11月現在)およびティエラ・デ・レオン原産地呼称統制委員会HPの一部を和訳したものです。

内陸部地方その他の産地

シガレスは緩やかな丘陵地に小麦畑とぶどう畑が果てしなく広がるカスティーリャ・レオンの典型的な風景地帯にあります。柔らかい岩をくりぬいた醸造所があちこちにあり、これまではロゼの産地として知られていました。ティンタ・デル・パイス(テンプラニーリョ)を60%以上使用することが義務付けられているロゼはシガレスのワイン生産量の75%を占めていますが、近年はオーク樽で熟成させた赤の生産量が徐々に増えています。

首都マドリッドの近郊の標高が高く、乾燥して、寒暖の差が激しい産地にビノス・デ・マドリッド、メントリダ、モンデハールがあります。スペインの首都マドリッドの近郊のビノス・デ・マドリッドではガルナッチャティント・フィノを主体にした赤ワインとアルバルアイレンから軽くフレッシュな白ワインが造られており、最近はクリアンサ、レセルバタイプも作られるようになりました。直ぐ近くのメントリダでは赤のみが造られ、品種ではガルナッチャが多くティント・デ・マドリッド(テンプラニーリョ)が続きます。1991年新規定が導入されてからはクリアンサなど樽熟ワインが増えてきました。雨量の少ない地中海性気候のモンデハールは、赤はセンシベルカベルネ・ソーヴィニョンから色の濃い、渋みの強いワインが造られており、センシベル100%から造られる品種表示のワインもあります。

スペインの南西部、エクストレマドゥラ地方にあるリベラ・デル・グアディアーナは1998年にDOに認定されました。夏は酷暑、冬は厳冬で雨量の少ない産地で、白はカエタナパルディーナビウラシャルドネ、赤はガルナッチャテンプラニーリョボバルカベルネ・ソーヴィニョングラシアーノなど多岐にわたる品種が使われています。ラ・マンチャ同様ぶどうの栽培面積が非常に大きく「ワインの海」と呼ばれています。協同組合主体のワインつくりですが、最近は個人企業のボデガが増えてきて、品質向上にむけての大きな努力がされています。

▲ページトップに戻る