産地紹介(諸島部)

バレアレス諸島とカナリア諸島

バレアレス諸島中心地にあるDOがビニサレム-マヨルカです。意欲的な生産者が長年賢明な努力をし、1991年DOに認定されました。白はモル(プレンサル・ブラン)またはモスカテルを50%以上使用し、パレリャーダマカベオをブレンドします。赤はマント・ネグロを50%以上使い、樽熟を6ヶ月以上行ったクリアンサが造られるようになり、品質の向上が著しい産地です。また、島の東側に2001年にプラ・イ・リェバンというDOが誕生しました。

15世紀から続く古いワイン産地のカナリア諸島には現在8のDOがあります。緯度が低い割には大西洋の強い風を一年を通して受けるため、平均温度は16度から24度で乾燥しているため、年間を通して過ごしやすい。主な品種はマルバシアリスタン・ネグロリスタン・ブランコなどで、そのほかにもフィロキセラ害が到達しなかったため、多くのカナリア諸島原産の品種が残っています。

カナリア諸島最大のテネリフェ島には、イコデン・ダウテ・イソーラ、バジェ・デ・ラ・オロタバ、タコロンテ・アセンテホ、バジェ・デ・グイマール、アボナがあります。イコデン・ダウテ・イソーラは赤、白、ロゼと伝統的な酒精強化の甘口ワインが造られています。また、リスタン・ブランコ100%から造られる香、酸味が豊かでフレッシュ&フルーティな白ワインも有名です。17世紀から18世紀にかけてはカナリア諸島のワイン中心地であったバジェ・デ・ラ・オロタバは丘陵地の水はけの良い斜面にぶどう畑が広がり、伝統品種のリスタン・ネグロネグラモルから果実味豊かな赤ワインが造られています。タコロンテ・アセンテホは海抜200m~800mの斜面地帯の肥沃な火山土壌に広がり、リスタン・ブランコリスタン・ネグロからフレッシュは白と赤が造られ、カナリア諸島最大の生産量があります。1996年DOに指定されたバジェ・デ・グイマールアボナマルバシアグアルベルデホの白、赤やロゼはリスタン・ネグロネグラモルモスカテル・ネグロからフレッシュでフルーティなワインを造っています。

カナリヤ諸島の西にあるラ・パルマ島とエル・イエロ島には各島全体を包括するラ・パルマ、エル・イエロのDOがあります。ラ・パルマは土壌が火山灰であるためフィロキセラや峨などぶどう特有の病害がありません。マルバシアを使った甘い酒精強化ワインが伝統的に造られてきましたが、最近はフレッシュなタイプの白ワインが造られるようになっています。赤ワインはネグラモルをベースにした軽くフルーティなワインが島の中央部で作られます。エル・イエロではぶどう畑は斜面を利用した棚田状に作られていて、ベルハリエゴリスタン・ブランコからバランスが良い白ワインが造られています。

ランサローテはランサローテ島のすべてを占めるDOで島全体が火山灰で覆われています。非常に風が強いため、ブドウ畑は石を積んだ囲いで保護され、木は一本づつ個別の壕のような大きな穴の中に植えられている。17世紀には酒精強化ワインが「カナリー・サック」として広く飲まれていました。現在も伝承されており、マルバシアと少量のリスタンから造られています。赤とロゼはリスタン・ネグロネグラモルから軽いタイプの赤ワインやロゼワインが少量作られています。そして近年はブラックブランカブレバルディエゴなど伝統品種に加え、リスタン・ブランコからのフレッシュな白ワインが増えています。

▲ページトップに戻る